直仁の「善き人のための」研究室

読書、ペーパークラフト、フィギュアスケート、散策などの雑感

2010年10月の記事

技術の進歩と人の進歩は反比例か

船瀬俊介氏の緑の技術(GT)の本を読んだ。会社の図書室でタイトルだけ見て、ためになるかもと思って購入したものだ。本の内容は、新技術が盛りだくさんで楽しく読める。国や大企業が本気で採用しようとしていないという点もある意味面白い。どういう意味があるのか。太陽エネルギーを効率70%で電力変換できるシンラタービンが紹介されていた。数年前、会社で調査の仕事をしていた時にその存在を知った。仲間と少し真面目に議論した記憶がある。本当に優れた技術だとして、自分らの会社で何ができるかを議論した。
しかし、その前にこの技術を実用化する上で問題は無いのか、というところまで突き詰めなかった。国が補助金を出すなどの優遇措置が無ければ、基本的には儲かるものしか企業は製造しない。儲かるかどうか。どんなにエコロジーでも、儲からなければどの会社も手は出さない。そうして国の将来は立ち行かなくなるのだろうか。資源が無くなれば、原始的な暮らしをするしかない。それでも生きて行ければいいのかも。

携帯電話が無かった時代。我々は好きな相手に電話するのに、その子の家に電話をかけなければならなかった。親が出たら何と言おうかと考え悩み緊張して電話した。そこで頭を使った。電話も無い時代はどうだったのだろうか。手紙を出したのだろう。一所懸命文章を考え、頭をフル回転させた。字も上手に書かなければと思ったに違いない。だから昔の人の方が頭も手も使った。便利になると、頭を使わなくなる。いや、ゲームみたいな余計なものを発明して、遊びで頭と手を使う。それでもぼーっとしているよりはましか。しかし、便利になって時間やストレスが無くなったはずで、その分、もっと進化してもいいのではないか。ここの矛盾がある。不便は人を育てる、ということは、すでに多くの知識人が指摘しているところである。ほどほどということがあろう。

こんな何でもない文章を書いているのも、考えることと手を動かすことを自分に課しているに過ぎない。それでも漢字変換を使い続ける限り、そのうち漢字が書けなくなるだろう。
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最近・・・

妹が精霊の守り人シリーズを読みたいというので、本を貸す前にもう一度読んでおこうと思って1年ぶりくらいに闇の守り人から読み始めた。止まらない。他に読みたい本、読みかけの本があって、しかも、本屋で新しい目に着いた本を買ってくるのにも拘わらず、とにかく、守り人を最優先に読み進めている。
闇の守り人は、どこかのブログで書いてた人がいるが、一番いい。深く、突き詰めた感がある。
夢の守り人は、読み終わってみると、なんだか夢を見ていたようで、ちょっと、あっちの世界の話みたい。
虚空の旅人は、チャグムがうまく大人に育ちつつある姿が何とも嬉しい。
神の守り人は、ちょうど今読み終えたところだが、活劇として面白い。何が正しいのか迂闊には判断できない問題を突きつけられたような話だった。

先週、義父の葬儀で週末はすべてこれに費やしたため、気疲れで体調が悪くなりかけた。ヨガにも行かれず、月曜日の出張は取り辞めさせてもらった。体調も戻ってきたが、昨日の金曜日に健康診断でバリウム検査を行った。バリウムが全部出ないと気持ちが悪い。今日も少し腸の調子がいまひとつだ。久しぶりに土曜日のakiko先生のヨガに行ったが、どちらかというと動きが多いレッスンなので少し疲れた。

フィギュアスケートはグランプリシリーズが始まって、初戦のNHK杯は高橋君が優勝して良かった。村上佳菜子も3位と好調。もう少し仕上げていけばもっと行ける。浅田真央はいろいろ同情的意見が多いが、やはり試合に出る以上、まともな滑りをしてもらわないといけないのではないか。周りから大事にされすぎている気がする。今週も来週も、毎週グランプリシリーズが続くので録画・録画だ。すぐにHDDが一杯になるのでDVDに焼いていかなくてはならない。新しいレコーダーを買えば楽々なのだが・・・

とまあこんな感じである。最近は。

米国出張から生物多様性

先週、アメリカに出張で行ってきた。5日出発で10日帰国。
NY州、MI州あたりなので時差13時間。ほぼ昼夜逆転。
そろそろ、体内時計が元に戻ってきたところか。
Allentownという都市に行った。前に聞いたことがある地名だ。
Billy Joelの歌にあったはず、と思って周りの人に聞いたが、
知ってる人はいなかった。
あとで調べると、やはり、Allentownという歌があった。
ご当地ソングかと思いきや、失業問題を歌詞にした歌みたいで、
かの地の人々が嬉しがっていたかどうか怪しい。
You Tubeで探して曲を聞いてみたらメロディを思い出した。
学生時代、Billy JoelのアルバムをFMラジオで流していて、
カセットテープに録音して何度か聞いていた中のひとつだ。
Piano manはよく覚えているが、Allentownは少し地味だったから、
メロディまでは覚えていなかったのだろう。

アメリカの都市も地球上の土地に作られたわけで、砂漠や熱帯や
そういう気候ではなく過ごしやすい気候の地域は、どこもそう変わらない。
山があり、丘があり、平地があり、草が生え、木が生え、川がながれ・・・
家もあり(しかし、デザインはお国柄があるし、土地の使い方もそれぞれ)。
やっぱり地球の景色だ、と思った。

道路わきに動物がひかれた死体が転がっている。アライグマだ。
アメリカにはアライグマが普通に野生で生息している。しかも、
ハイウエイを渡れずに事故にあっている。なんともならないのだろうか。
5日間の滞在中、おそらく10匹以上の死体を見た。たまたま旅行で来た
ひとりの人間がそれだけの数を見たのだから、全米中でいったい何匹の
アライグマが毎日死んでいるのだろう。
ちょっと調べてみると、1平方kmあたり200頭いるそうだ。
結構多いな。
日本でもアメリカから持ち込まれたアライグマが野生で繁殖し、
問題になっているらしい。北海道なんかは生息数が拡大しているそうだ。
本州にもいる。そのうち、アメリカと同じように道路にのこのこでてきて
車に轢かれるアライグマが出て来るだろう。

そういえば、4,5年前に沖縄北部に旅行したとき、マングース問題を知った。
ハブを駆除してくれると勝手に思い込み、コブラと戦って勝てるマングースを
外国から持ち帰って野生に放した人がいた。そして、マングースは増え、
ハブを獲らず、ヤンバルクイナを絶滅に追いやろうとしている。

ちょうどわが名古屋で生物多様性条約締約国会議COP10が行われている。
生物多様性の本当とは?
福岡伸一先生に一度聞いてみたいきがする。単純な話じゃないと思う。
外来生物をなんでも敵視するということではあるまい。
昔から、数は少なくても生物は少しずつ移動し、外来種の入り込みはあったと思う。
日本の野菜もほとんどは外来種じゃないだろうか。
今は伝統野菜と思われている野菜も何百年も前に外国から持ち込まれたものが
多いのじゃなかろうか。一緒に昆虫や微生物も付いてきてるだろう。

何が良くて何がいけないのか。一律の考え方は危険だ。
研究者の多様な意見を共有して、多様な考え方の中から、だいたい正しそうな
知識と知恵を皆で得たいものである。