直仁の「善き人のための」研究室

読書、ペーパークラフト、フィギュアスケート、散策などの雑感

2013年09月の記事

曼珠沙華と蟷螂


秋晴れなので歩いた。
いつもの川沿いの散歩道には、ところどころヒガンバナが咲いていた。
今はちょうどその名所では一面赤いじゅうたんのように広がり、人々の目を楽しませていることだろう。
この散歩道にはそれほど多くはないが、歩道脇の草むらの中にぽつんと赤く浮き立つように目に映える。

桜の木の根元にさびしく2つヒガンバナが咲いていたので写真に収めた。
よく見ると茎に沿ってぶら下がるようにカマキリがじっとしている。
ヒガンバナは曼珠沙華ともいう。カマキリは蟷螂と書く。
左の鎌にしっかりと毛虫を捕まえている。

曼珠沙華と蟷螂
RIMG0347 (480x640)

川原にも見事な曲線を描いて咲く一輪の彼岸花を見つけた。
RIMG0348 (640x480)

蝶々も群れ飛び、見過ごしてしまいそうな可憐な野の花も、これから次第に秋が深まる前の暖かな陽射しを味わうように凛として咲いている。その姿が美しい。
RIMG0333 (640x480)

RIMG0334 (640x480)

RIMG0336 (640x480)

RIMG0353 (640x480)

スポンサーサイト

珈琲


いくつかのコーヒー専門店の珈琲豆を試してきたのだけれど、最近結局かつて好きで毎月注文していたお店に戻ってきた。一時期は近くの商店街にある珈琲豆専門店で買ったり、たまたまカミさんが知人と行って美味しかった店の豆を買ってきたり、スーパーの珈琲豆売り場で見かけたコーヒー専門店の特別なブレンドを試したりしていたのだが、続けて買おうと思うほどのものにはいまだ巡り合っていない。

もともと家ではカミさんがよく飲むほうで、僕は午前中に飲むと腹が下るので控えていた。そのカミさんが、やっぱり「びぎん」の珈琲が飲みたいと言うので、ネットで注文してみた。かつては電話で注文し、郵便振込で後払いしていたが、オンラインで決済できるようになっていたので楽だ。

「珈琲びぎん」のレギュラーブレンドは最高だと思う。濃い味に慣れてない人にはきついかもしれないが、それに慣れれば病みつきになる。香りと後味がたまらない。

夜帰宅するとマンションのロビーに珈琲の香りがしているので、ポストに届いていることがすぐにわかる。一応真空パック二重にしてあるはずのに、芳醇な香りが漂い出ているのである。なんでだろう。
豆は深煎りで、脂ぎってつやつやしているのが特徴だ。これをハンドミルでゆっくり挽く。20年以上使い続けている専用のステンレスポットでゆっくりとドリップする。挽いて香り、ドリップして香り、カップを口に近づけて薫る。そして一口飲む。ああ、やっぱり「びぎん」の珈琲だと思う。味は変わらない。僕がまだ独身の頃知った味が変わらないというのも有難いし、凄いことだ。もちろん、お店の歴史はもっと古い。今の店主が二代目というから、鰻屋の秘伝のタレみたいに、その店の秘伝があるのだろう。珈琲の味を決めるのは、豆と焙煎だと思うのだが、ずっと変わらず同じ品質の豆を仕入れ続けているのだろうか。ブレンドだから、数種類の豆が何十年と変わらず手に入っているとしたらすごい。それとも、豆生産農園は違っても同じ産地の豆ならば、焙煎で味が決まるのだろうか。

びぎんの珈琲はさぞや名古屋で有名で、珈琲好きな人には断然の人気なのだろうと勝手に想像し、Googleで検索してみた。食べログに出ているが、いくつかの口コミを読んでみると意外にベタ褒めではない。ブログで紹介している人もいるが、「行って見た」程度に書いてあったり、レギュラーブレンドではなくモカブレンドを評していたり、様々だ。自分が思うほどにこの珈琲を最高と思っている人は多くはないのかもしれない。

美味しいと思うその感覚が多様なのは当たり前のことだが、珈琲のようなそれほどバリエーションのない飲物なら万国共通の味の基準があってもいいんじゃないかと思いたいところだが、そう単純ではない。珈琲だって、ビールやワインや日本酒や焼酎のように産地や銘柄ではっきりと味も香りも違っているし、人によって好みは異なる。インスタントで充分という人もいるだろうし、イタリア料理の食後に出されるデミタスが好きという人もいるだろう。酸っぱい系のモカが好きという人は明らかに自分には理解できないだろうし、彼らはビギンのレギュラーブレンドを好きにはなれないだろう。

そもそも珈琲に美味しさを求めない人もきっと多い。喫茶店に行けば珈琲を注文する。僕の基準で行けば、美味しい珈琲を出さない店は失格でかならずその店は潰れるはずだ、ということになるが、必ずしもそうではない。どちらかと言えばそうではない喫茶店の方が多数派だと思う。人々が喫茶店に求めるものも行く理由も様々で、純粋に美味しい珈琲を飲みたくて行く人は逆に少数派だ。コメダのようにザワザワしていても席に座ると落ち着いてしまい長居したくなる店があれば、カントリー調のインテリアが感じよくて「オシャレ」なお店だから行く人もいる。名古屋近辺はモーニングが食べたくて行く人も多いだろう。珈琲に砂糖とミルクを入れたら、味の違いもわからなくなってしまいそうだ(以前FMラジオの日曜喫茶室という番組の司会者が、美味しい珈琲は、砂糖とミルクを入れて美味しいのが本当に美味しい珈琲なんだと力説していたので、本当はそうなのかもしれず、僕のようなブラック派は味覚が偏ってるのかも、と思ったりもする。)。カフェならスタバという「スタバ信仰」を持ってるんではないかと思いたくなるような発言をする友人もいる。びぎんのお店は、半地下にあるせいか少し暗い雰囲気なので、初めて入るには勇気が必要な人もいるようだし、カウンターだけで珈琲しか出さない店なので、珈琲を味わいにくるか、純粋にたまたま時間を潰すために通りがかりに寄った人しか来ないんじゃないかな。だから、いわゆるオシャレな喫茶店に求められるような綺麗さやセンスは残念ながら無い。逆に昔ながらの雰囲気が良くて落ち着ける人もいるかもしれない。店主は白衣を着ていて、カウンター越しにすべての様子が見えるから、実験現場を観察しているようで自分なんかにはそれが面白い。

びぎんのレギュラーブレンドは、胃薬かと思う時がある。好きな食事の予定があるのに胃腸の調子が悪い時に、食前に大正漢方胃腸薬を飲むことがある。飲んで暫くすると急に空腹になってくる。胃が空になったような感じだ。びぎんのレギュラーブレンドを飲むと同じように腹が減ってくる。会社で来客があって珈琲を飲んだ時や出張先で時間潰しのために見知らぬ喫茶店に入って珈琲を飲んだ時など(つまりびぎんのレギュラーブレンド以外の珈琲を飲んだ場合のすべて)、珈琲が胃の中に残り続けて、食事が重くなる経験をする。これと逆だから可笑しい。

どこそこのしかじかの料理は美味しかったと人に言いたくなるのはなんでだ?
グルメ話はたいてい独りよがりの自慢話になってしまうし、押し付けがましければ疎まれる。
どうせこんなところにくどくどと珈琲の紹介話を書いても、試してみようという人は十人にひとりかどうかだろうし、試したとしても同じような感想を持ってくれる人も多くはないかもしれない。けれど、なんだか美味しさを共有したいんだろうな。で、暇に任せて書いたら結構長くなってしまった。



久しぶりの散歩


酷暑の夏が過ぎたかと思ったら秋雨と豪雨ですっきりしない天気が続いている。
しばらく外を歩いていないので川沿いの散歩道が恋しくなる。
雨がぱらついてはいたが昼食しがてら二人で散歩にいくことにした。

傘をさしていても歩くのは心地よい。
最近開店した駅前のインドカレーの店で食事をしたあと、川沿いの散歩道に向かった。
途中の公園には季節ごとに花が入れ替わり咲いていて足を止めてみる。

RIMG0193_convert_20130908150108.jpg

よく見かける花だが名前がわからない。
ひとところではなくて、奥までずっと同じ花が続いているので目を奪われる。

川まで歩いて水溜りができた川沿いの歩道を歩く。川の水は少しばかり増水してはいるが濁ってはいない。
土手には黒い4つ羽根のハゴロモトンボが舞っている。

こんな天気のときは一夜にしてキノコがはえるんじゃない?と話をしながら歩いていると、
草むらに立派なキノコがひとつ生えていた。

RIMG0196_convert_20130908151438.jpg

毒々しくない白いきれいなキノコだ。

周りになにか珍しいものや生き物はいないか探して歩いていると、川下の土手に黒猫を発見。
近づいて行くと警戒して逃げてしまった。黒い顔に黄色い眼が光っていた。

散歩はそこで終了して買い物へ。住宅街をつれづれに歩いて野良猫にでも出くわさないかなと期待したが、小雨の降るこんな天気では出会えなかった。それとも、歩いた地域はもともとネコ密度が小さいのかもしれない。

いつも利用しているJRの駅にもどり、駅を越えて自宅への帰り道に、いつもネコがたむろしている場所に立ち寄ってみた。行きは雨が降っていたので一匹もいなかったが、帰りは雨が上がったせいか2匹いた。
1匹は今までみたことがない大きなキジトラくんだった。
ちょっと睨みつけられたが、写真には収まってくれた。

RIMG0198_convert_20130908152344.jpg

うちのキジトラの子猫もいつかこんなふうにふてぶてしい大きさになるのだろうか、と考えながらそこをあとにした。

先週から母親が体調を崩して入院しているので、昨日は見舞いに行った。病院から帰る途中に、行くときに見かけて気になっていた和菓子店に寄ってみた。古い感じのどの町にも一軒はありそうな典型的な和菓子屋さんだ。
保見の「福岡屋」というお店。いくつか買って帰り、カミサンと食べたのだが、意外に美味しかった。大当たりと言ってもいい。あとで調べてみると、一度テレビで紹介されたらしく行列ができる時期があったらしい。昨日は別段混んではいなかったけど。
とにかく、美味しいということはわかったので、今度実家に帰るときはまた寄ってみることにする。

しばらく前にテレビで映画「あなたへ」を放映したのを録画しておいたので、これを観た。
高倉健さん主役の映画だ。富山から長崎へ行く途中の綺麗な風景がたくさん出てきたのがよかった。
もちろん、ストーリーも面白かったのだが(佐藤浩一との絡みがなかなか)。
この映画をみていきたくなった場所がある。竹田城址だ。兵庫県にある。
映画の中で見て、ここは日本なのか?とまず思った。かなりの高台にあるが、山頂のすべてが石垣の城址になっているというアンバランスさに特撮ではないかと一瞬思ったくらいで、結局は、これほど印象深い場所があるのを今まで知らなかったことの迂闊さへの驚きだと気がついた。
この城址のある山は周りに霧が出ることがあるので、雲海に浮かぶ「天空の城」と呼ばれて有名なんだそうだ。
いくつかのドラマや映画のロケに使われたらしいが、「あなたへ」でずいぶんと有名になり、観光客が増えたという。今年の10月から入山料をとることにしたというから、結構な人気ぶりだ。
京都から山陰本線で城之崎に向かう途中で乗り換え、竹田駅で降りる。
城之崎温泉でゆっくりする旅行を計画して途中で竹田城に行くという感じだろうか。

いろんなことが落ち着いたらゆっくり旅行してみたいものだ。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。