直仁の「善き人のための」研究室

読書、ペーパークラフト、フィギュアスケート、散策などの雑感

2013年10月の記事

日帰り温泉旅行 湯谷温泉 はづ木で2食昼寝付き


雨の日曜日に温泉宿に行ってきた。0泊2食プランという初めての経験はなかなか味わいがあった。昼前に入り、豪華薬膳懐石をいただいた後、貸し切り状態の温泉につかり、ゆっくりと昼寝。夜は軽食と言われていたが、内容は一泊した場合の朝食と同じだった。これも中国薬膳のお粥セットで、量も十分だった。

雨だったこともあり、ほとんど外に出ることなく、昭和初期の建物という古い味わいのある旅館の趣に浸った。こういう休日を過ごすのはなんと贅沢なことか。

場所は、愛知県東三河の湯谷温泉にある旅館「はづ木」。あの宿代は自分で決めるというユニークな設定で有名な「はづ別館」の隣の姉妹宿である。

湯谷温泉は宇連川沿いに旅館が並んだこじんまりとした温泉街である。宇連川は、この温泉街のあたりで川底が大きな岩盤になっていて水がとても綺麗だ。雨が降ってもあまり濁らない。まるで板を敷いたような川底なので板敷川ともいうそうだ。

雨に濡れた木々は色が濃く見える。宿のレストランの窓から見える庭の木々や苔の緑が目には鮮やかで優しい。

薬膳懐石は単に身体に良い食材を使った料理というだけでなく、味もなかなか良い。ひとつひとつの料理に何が入っていてどう体に良いのか全部説明してくれる。ゆっくりと順番に出てくる料理とその食材に想いを入れながら味わえる雰囲気づくりをしてくれて記憶に残る。もともと宿の部屋は5つくらいしかないし、レストランは席に余裕があって、入り組んだ部屋の構造を利用してうまく他の客から目隠ししてくれている。
食事もお風呂もほとんど他の客と会うことなく、まさに貸し切りのような贅沢な時間をいただいた。


趣のある玄関
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宿の窓から望む板敷川(雨粒が大きい)
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薬膳懐石のお品書きの一部
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料理のひとつ。見た目では想像できない美味しさ。卵白とホタテの炒め物。
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軽食のお粥ご膳。本当なら朝ごはん。お粥はお替り自由。
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ロビーのテーブルの置物。
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あいちトリエンナーレに、いきなはーれ!


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芸文、こと愛知芸術文化センターの地下2階のフロアに、この巨大な像「サンチャイルド」(ヤノベケンジ作)がある。
あいちトリエンナーレのマスコット人形?と適当に思って横目で通り過ぎていたのだが、今日、納屋橋の会場や芸文の展示場を見て、サンチャイルドのことが少しわかった。


遡れば一年くらい前だろうか。たまたま新聞の書評で知り、五十嵐太郎さんの「被災地を歩きながら考えたこと」という本を読んだ。五十嵐さんは東北大学の建築系の教授でありながら、なぜか、あいちトリエンナーレの芸術監督をやるんだということが書かれていた。へえ~、と思っていたくらいだったが、あいちトリエンナーレのテーマが、「われわれはどこに立っているのか」という問いかけであり、それが震災を意識したものであることは明白だ。五十嵐さんの本を読めば、この芸術祭の方向性が自ずと知れてくる。


サンチャイルドは単なるマスコット人形ではなさそうだ。

芸文の展示を見たらわかった。
彼が着ている黄色い宇宙服のようなものは、放射能防護服である。
ヤノベケンジさんが、チェルノブイリの原発事故で廃墟となった幼稚園に、この黄色い防護服を着て訪れたということが説明されている。胸のカウンターは放射能の数値を現しているのだろうか。
ヤノベさんが幼稚園の廃墟の部屋で散乱した遊び道具の中から、ひとつの人形を取り上げている写真があった。その写真の中に、壁に飾られた黄色い太陽のオブジェがある。これが、サンチャイルドの右手に光っている太陽「サン」である。
さて、このサンは何を意味しているのだろうか?


トリエンナーレは現代アートの展示である。見て「ふーん」と思えたら何か得した気になる。見る人ごとに感じ方は違うのだろう。でも、何か感じさせてくれる展示ばかりだった。なので皆行くがよろしい。

納屋橋会場と芸文で見た作品のいくつかをカメラに収めた。撮影は一部は禁止されているが、多くはOKだった。若い人もスマホでどんどん撮ってた。

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納屋橋会場の建物の外にはみ出している。ヒルトンホテルをバックにボウリングのピンが立っている。
これは動くんです。こんな風に↓




これは原発神社。福島第一原発に神社の屋根をかぶせた。
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津波で流された箪笥やトラックを復元したという作品。融合しつつ、復元しつつ、という何とも言えない複雑な想いにさせる。
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空中に浮かぶ都市。わずかな風に揺られて実に不安定。われわれはどこに立っているのか?
に対するこの方の答えなのか。
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このあと僕は、名古屋フィルの定期演奏会で、ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲と交響詩「海」を楽しんだ。まさに芸術の秋の一日だった。