直仁の「善き人のための」研究室

読書、ペーパークラフト、フィギュアスケート、散策などの雑感

2014年03月の記事

お茶、植物園と動物園、味噌、ピアノ

【お茶】
昨日はカミさんが誘ってくれて、とある日本茶専門店に行きました。たった一滴のお茶をゆっくり味わうという経験から、「集中」ということの大事を思い起こされました。
僕は抹茶、カミさんは煎茶をいただき、カミさんの二煎目を一口飲ませてもらったのですが、「これがお茶か!!!」と思わず顔の表情が崩れるほどの味と香りに驚きました。
たった一口のお茶なのに、その瞬間は味と香りを最大限に感じたくて「集中」しました。
たった5分でもお茶を楽しむ心のゆとりがその人の生き方を変える、といったようなことを店主は言いましたが、説得力があります。
ヨガは呼吸に意識を集中します。そして、体の動き、関節、筋肉、ガイドに従いいろんな場所に意識を向けます。ヨガのレッスンを受けている90分は、「集中」によって精神が洗われていたことを想い出しました。
その時間を最近は持っていない。
昨日のお茶の体験は、「集中」の大事さを思い出させてくれました。

もうひとつ意を強くしたのは、「人生には時間制限がある」というさる人の言葉です。
人生には時間制限がある。だから、・・・。
・・・にはひとそれぞれの言葉が入るのだと思いますが、僕にはまだ定まっていません。というか、考えが行ったり来たりしています。お茶を味わって思ったのは、時間制限がある中で、驚きやうれしいことや感動することに触れることを大事にしなくてなんとする、ということです。嫌なことやつらいことや苦しいことや心配ごとに心を囚われることが多くて気持ちが穏やかでない日がこのごろ続いているのですが、その時間がいかにもったいないか、ということです。

会社の大先輩からは「いい子にならなくていい。悪い子になれば楽になる」と飲んだあとの帰り道で諭されました。
そうなんだよな、頭ではわかっているのにな、と思いながら、コントロールできない心にうじうじしていた一昨日。
お茶はひとつ生き方に大事なヒントを与えてくれました。

【植物園と動物園】
お茶したあと、久しぶりに東山動植物園に行きました。桜を見たくてどこがよいか思案しながら電車の吊り広告を見ていたら、「ツシマヤマネコ舎オープン」の字に目が止まり、桜も咲いてるだろうし、植物園に行ってついでにツシマヤマネコも見てこようと思った次第。
植物園には意外に桜は少なくて、そのかわり春の花木が目に眩しく咲いていました。
木蓮、山躑躅、シデコブシ、ミモザ、といった白、紫、黄色の花が温かい陽気の中で美しく出迎えてくれました。
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温室を見てから動物園側に移動すると、ツシマヤマネコの新しい獣舎はまだ建設中でした。ちょっと残念と思ってぶらぶらとほかの動物たちを見ていくと、なんのことはない。今までの古い獣舎に彼を見ることができました。
ネコ科の動物たちはみなとにかくカッコいい。面白いもので、キジトラ猫と同居しているせいで、ネコの仲間への関心度が上がっているのです。ツシマヤマネコもベンガルヤマネコも家猫とほぼ同じような大きさなのですが、小顔でしゅっとしています。彼らは額に白黒の縦スジがあって、これがうちのキジトラの黒いMの字模様と異なります。この縦スジがカッコいい。もしかしたらと思ってネットで調べてみると、イリオモテヤマネコも縦スジがありました。家猫の祖先はリビアヤマネコだと言われていますが、リビアヤマネコはどちらかというとMの字模様です。ベンガル、ツシマ、イリオモテ達とは系統が違うのでしょうか。

ほかにはアライグマとハクビシンをしっかり見ました。しばらく前に近くの中学校の敷地にそれらしい動物がいるのを見かけて、通りすがりのオジサンが「アライグマだ」と教えてくれたのですが、本当は狸なんじゃないかと疑わしかったので、本物のアライグマの特徴を確認したのです。やっぱり、あれは狸だったとしかいいようがない。

僕が一番好きな麒麟はちょうどお食事中でした。うん、やはり麒麟はいい。そのしゅっとした高さに圧倒されます。

よい休日でした。

【味噌】
今日は味噌を仕込みました。今回の味噌作りセットは、越中富山の南日味噌醤油さんから取り寄せました。
毎回、異なる味噌屋さんから大豆と麹と塩のセットを取り寄せて、それぞれの味を楽しんでいます。
今いただいているのは、玄米麹を使った味噌で、味噌汁にすると野菜の甘みを引き立たせてくれる柔らかい味に仕上がっています。冷蔵庫に入れるタッパーに小分けした残りはさらに熟成を進めて味の変化を楽しんでいます。色も濃くなってきています。
今回の味噌は、基本に立ち返って米麹です。元気のいい生の麹だとのことなので楽しみです。

【ピアノ】
昨日は一日外出したので、カミさんは今朝からずっとピアノの練習で籠っています。
それで僕は味噌の仕込み。
ラヴェル、ショパン、フォーレ、吉松隆の美しい曲が次々に聞こえてきます。
ショパンのピアノ協奏曲の第2楽章やフォーレのレクイエムの中でもとりわけ美しい旋律を歌う部分はとても耳心地がよく、この時間を共有できることに感謝です。


雨も上がり、春らしい空気が戻ってきます。去年の5月に香川を訪れた時の空気感を昨日は思い出しました。思い出は肌間隔とともに甦るものなのだと気付けたことも昨日の収穫でした。


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春を体感

暖かい春の一日。
毎年3月下旬は実家の豊田に行って、お墓参りのついでに畑や田圃のあぜ道で土筆を採る。
あったりなかったり。
今日はいつものところには少なかったのだけれど、帰り道に信号待ちで道端の空地に土筆の姿を見つけた。
住宅が集まっている地域で車がひっきりなしに通るその空地に珍しくキジがいた。羽の美しいオスのキジだった。
実家の近くの神社がある山にシデコブシが咲いていた。大事に管理されているので毎年綺麗に咲くのだそうだ。自生しているシデコブシは少なく準絶滅危惧種で、東海地方にしか自生していない。
限られた環境の中で鳥や獣や野草達は毎年懸命に命をつないでいる。
今日はその姿を目にする機会に恵まれた。
来週は桜も咲くことだろう。

桃始笑の候 ちょっとあわてた


飼い猫の「そらくん」ブログは週一回更新してるのに、こちらは月一回がせいぜいになってるのはどうしたことでしょう。
正式には「ぼくは「そら」キジトラのそら。」というブログです。見てやってください。プロフィールにリンクをつけておきました。結構イケメン猫だと思っているのだけど、親ばかみたいなもんかもね。

昨日の朝はちょっとあわてました。
娘が下宿先から春休みで帰ってきていたのですが、昨日は朝早くから友人宅へ行くといって僕より早く家を出ようとしていたそのとき、部屋のドアが開かなくなってSOS。

ドアのレバーハンドルを押し下げてもラッチボルト(ドアを開かなくさせるための突起の部分。押すと引っ込むところ)が引っ込まなくなってドアが開かない。
数日前から実はラッチボルトが引っ込まなくなっていて、それでもレバーハンドルを何度か下げてるとたまにひっこむので難を逃れていたが、危ないのでドアを開けたままにしていた。
この部屋は普段使わないので大事な阿修羅像をそらくんから退避させているのだけど、ある日なぜかそらくんが部屋の中に入って阿修羅をばらばらにしてしまう事件がおきた。
どうもレバーハンドルに飛びついて押し下げ、ドアを開けて入ったようだ。
ラッチが壊れたのでドアを開けておかなくてはならない。そらくんの侵入を阻止するために、ドアの前に柵をおき、少しだけドアを開けたそのドアの向こうに椅子を寄せてあたるようにしていた。
ところが、昨日の朝、部屋の窓を開けて風が入ったせいか自然に閉まってしまったのだ。

娘もおろおろしているようだが、僕もあせった。開けてやらなければ。
でもどうしていいかわからない。ドアを蹴破るのはドラマの中だけでできることで、現実には無理だ。
専用の道具もないが、ドライバーや錐や鋸でドアの真ん中に人が通れるだけの穴を開けようか、それともレバーハンドルの周囲を切り抜こうか、どうしよう・・・と考えるほどに焦りが増す。
朝から自分が招集した会議がある。準備もあるのでいつもより早く出社しようと早起きしたらこんなことだ。

結局、ドアが反対に開いてしまわないように止めている枠木が運よく外れそうになっていて隙間がある。そこからナイフの先をこじ入れてうまくラッチボルトまで届かせてひっこめることができた。

おたおた対応すること、それでも5分か10分くらいで済んだ。
娘は予定の電車に乗れたようだし、僕も思い通りにいつもより早く出社できて事なきを得た。

休みの今日はレバーハンドルを修理しようと思って分解してみた。なんと、ラッチが内部で割れていた。レバーを回しても空回りするばかり。金属なのにこんな割れ方するんだな、というような割れ方。そらくんが飛びついて体重をかけたせいなのかどうかわからないが、金属疲労なのかもしれない。粗悪な鋳物だったのかもしれない。原因はよくわからない。

ホームセンターに行って新しいレバーハンドルを買ってくることにした。ロックできるタイプにしようと思って物色していると、ラッチのサイズが2種類ある。しまった、うちのはどっちだっけ。ということで、一度帰って各部の寸法を測って出直した。行ったり来たりしてる間に考えをめぐらしていると、ロックが必要なのは、ネコのそらくんがレバーに飛びついて引き下げて開けてしまうのを阻止するためだ。そもそもレバーハンドルじゃなく、握り玉のドアノブなら、そらくんは開けられないだろう、ということに気が付いた。ロックの機構は不要だし、握り玉の方がだんぜん価格が安い。

こんなことでも気づいた瞬間は気持ちがいい。

ところが、握り玉のドアノブのラッチのサイズがうちについてたラッチと合うものが無い。10mm長いのだ。ドアに開いてる穴を広げなければならないんじゃないか、と暗澹たる気持ちになった。
だが、今度は用意がよくて、もともとついてたレバーハンドル取付用の穴の形とサイズを測ってきておいたのがよかった。穴が横長に空いており、ラッチが長くて、ハンドル差し込み位置が10mmずれててもちょうどぎりぎりその穴に納まる計算だ。取付金具も大きいので穴は十分隠れる。

帰ってさっそく取り付けると思った通りに取りついた。上出来。一件落着。

ところで、ホームセンターに行く途中にいつもの散歩道の川がある。ちょっと川沿いを散歩してみたら、しばらくお目にかからなかった翡翠君が居た。もう今日もいないのかなと思って川を離れようとした瞬間、木の枝に止まっている美しく輝くような瑠璃色の背中が目に飛び込んできた。ああ、なんか気分がいい。ということで始まった今日一日だった。