直仁の「善き人のための」研究室

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フィギュア視聴率

先週の全日本フィギュアスケート選手権のテレビ放送の視聴率は平均で20%を超えていたそうである。
視聴率の時間変化を折れ線グラフにしてみると、3つの山があり、それぞれが30%近い瞬間視聴率を得ていたということで、それがどの場面かをワイドショーで解説していた。次の3つの箇所である。
・浅田選手がフリーの演技を終えて、裏に出てきたところ
・安藤選手がフリーの演技を終えた瞬間のガッツポーズのところ
・浅田選手がフリーの演技を終えて、キス&クライで得点のアナウンスを聞くところ
不思議なのは、いづれも選手が演技している瞬間ではないということだ。
視聴者は、各選手の演技そのものより、結果(順位)、点数、終わった選手の表情に関心が高いようだ。

単純にそう言えるのかどうか考えてみる。
視聴率の測定方法というのがわからないので、想像してみるしかないのだが、上記の場面の視聴率が高いということは少し不思議である。つまり、その時、その瞬間に例えば浅田選手が得点を待っているということを知っていなければ、その時間にチャンネルを合わせることはできない。こんなことができるのは、すべてのチャンネルが一目でわかるようになっていて、関心のあるチャネルを観ていながらも、横目で他のチャネルの番組の進行をモニターできていることが前提になるように思われる。
仮にそのようなシステムだとすると、こんなことが予想される。
モニター家庭の人の約20%の人がフィギュアスケートをずっと観ている。その他の人も横目でその進行を観てはいるが、メインには違う番組を観ている。しばらくして、浅田選手の演技が終わり、得点がいよいよ出る場面になった。それまで他の番組を観ていたひとのなかでモニター世帯の10%に当たる人が、得点を見たくてチャネルを変えた。その瞬間合計30%になったということなら説明できる。
従って、視聴者のほとんどが得点にしか関心が無いと思うのは早計で、世の中の20%の人はフィギュアスケートに関心があって演技を観るのを楽しんでおり、得点や順位にだけ関心がある人を入れると30%に増えるということだ。
何に価値を置くかは個人の勝手である。得点や順位に価値の重きを置く人が少なくないということも上記の考察から仮定することができる。各選手の演技に見惚れている僕らのようなファンは一部だけで、多くの人は関心がないのである。それはそれでどの世界でも同じで、野球、サッカー、ゴルフといったスポーツを始め、あらゆる分野についてそういうことができる。だから、次のようなことは独り言で終わってしまうのである。

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