直仁の「善き人のための」研究室

読書、ペーパークラフト、フィギュアスケート、散策などの雑感

詩とドラマ

年末年始、暇にまかせてテレビを見ていると、いろいろなことを知る。

「くじけないで」という詩集をよく書店で見かける。暖色系の明るい色がいくつか帯になったような装丁で、店頭にたくさん並んでいる。こういうふうに店頭に並んでいる本というのは、多くは出版社やマスコミが戦略的に売り出したいだけのもので、中身がとりわけすごいというわけではない、と天邪鬼な気持ちで素通りしている。そんな本の一冊だろうぐらいにしか思っていなかった。「くじけないで」の著者の柴田トヨさんの特集番組を観た。彼女は99歳という高齢で、詩を書き始めたのは90歳だという。なんといっても言葉遣いが女性らしい。99歳のおばあさんというより、人生経験を深めた女性、といった趣で、それでいて、正直な心のうちが見える詩である。高齢者の中には、自分がぼけぼけの老人であることを自分で認めてしまってぼけぼけの老人の体をなしている人をみかけるが、彼女は自尊心というかこだわりを持っているのがよくわかる。番組では、本人による朗読で紹介していたが、この99歳という年齢で発声がままならない風でかすれながらも独特の抑揚で詩を読みあげるのを聞くと実に味わい深かった。

「JIN」という漫画がある。しばらく前にドラマ化されていたものを総集編にして年末の二日間にわたって放送していた。現代の脳外科医が江戸末期にタイムスリップする話である。ドラマはよくできていた。奇想天外な設定ではあるが、設定の仕方に目新しさは無い。Back to the Future始めタイムトラベルものは昔から多い。このドラマの面白さはそういうところよりも、登場人物達の想いをうまく描き出しているところにある。残念ながらこの番組を途中から見始めたので、最初のいきさつなんかが知りたくなり、古書店に行って漫画全19巻を買ってきてしまった。まだ完結していないので、これからは新刊が出るたびに買うことになるだろう。
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