直仁の「善き人のための」研究室

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世界体操個人総合優勝3連覇

今、世界体操をやっている。テレビで放映しているので見てみた。
昨日は、男子個人総合の戦いで、日本の内村選手が優勝した。3年連続優勝で、これは世界初とのことだ。
内村選手のことは今日の新聞に書いてあったが、努力の天才などと言われている。
彼の演技は実に美しく正確で、鳥肌が立つほどだった。6種目目の鉄棒はグループの最後の演技だった。同じグループの選手で、離れ業に失敗しあごを鉄棒に打ちつけて落下し棄権したのを見たが、もしこのようなことが起きれば内村選手も優勝できなかっただろう。その演技を見ていたわけだから、普通なら緊張するはずである。しかし、全くそのような様子は無く、演技も堂々としていて高難度の技をノーミスでこなし、最後の着地は微動だにしなかった。足がマットに吸い込まれるようにすとんと納まった。ここまでやれる理由は、とんでもない練習で自信をつけていたからとしかいいようがない。

先日も天才と努力家に違いは無いというようなことを書いたが、内村選手はとにかく練習をすること他人の比では無かったという。とんでもない努力の末、誰にも真似できない正確で美しい演技がいつでもできるようになったのだ。

自分も高校時代の2年半だけだが器械体操をやっていたので、昔から体操競技は見ていて、歴代の日本の代表選手を見てきているが、内村選手の完璧さは群を抜いていると思った。両親が体操選手で体操教室をやっていて、5歳から練習をしてきたのだそうだ。そうした環境も一因だろうが、やはり遺伝というものもあるのではないかと思ってしまう。

遺伝子はいったい何を伝えるのだろうか。形質(顔かたち、体格)やある種の病気は遺伝する。では、それ以外に遺伝するものにはいったい何があるのか。
NHKのBSで、精子バンクの精子を使って産まれた女性が、同じ精子ドナーの子供達を探して知合いになるという話が放送されるという。番組宣伝の中で、彼女等は皆、同じように右手で髪をかきあげるしぐさをするという。
自分自身について言うなら、歩き方や手先のちょっとした癖が父親そっくりだと言われたことがある。どうも身体の使い方そのものも遺伝するらしい。
身体の使い方にもいろいろあるが、毎日体操をやっている人の遺伝子には、体操競技のために使う筋肉や神経系の使い方の情報も書き込まれるということがあるのかもしれない。毎日何時間もピアノを弾いている人の遺伝子には、指先を自在に動かすための筋肉や神経系に必要な情報が書き込まれるのかもしれない。

とすると、子供を作る時点までに特別力を入れてやってきたことが遺伝することになる。近年、英才教育が進み、若いころからいろいろな芸術やスポーツで活躍する人が増えて来た。すると、彼等彼女等の身体の使い方が遺伝した子供が、同じ世界で育つならば、親を越えてさらに高度な技を当たり前にできるようになるのだろう。こうしたことは、今の社会状況が続く限り、加速していくように思われる。

こうした人達の人生だけが人生ではない。特殊な人達だ。遺伝プラスとんでもない努力が必要で、いろいろなことを犠牲にして生きている人達だ。
特殊ではない世界で生きる僕達は、彼等を鑑賞して楽しませてもらう事はあるが、それができないからといって落胆する必要も意味も無い。
できれば、親達の遺伝子の良い所だけありがたく頂いて、有難くないところは克服しながら、好きなように生きて行きたいものである。(こんなことを考えたりすることも、もしかして、親の癖の遺伝だったりして・・・)

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