直仁の「善き人のための」研究室

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地球は温暖化してない?!

昨日の中日新聞夕刊に、地球温暖化のデータの間違い云々の記事がでていたので、うぬぬ、なになに、と2回も通して読んでしまった。書いているのは、横浜国大の伊藤公紀教授(2008年に地球温暖化のウソとワナという本を書かれている)。クライメット・ゲート事件というのがつい2、3カ月前のCOP15会議の前にあったという話で、要は、ここ2000年の間の地球の気温が最近になって急に上昇しているという「ホッケースティック型」曲線のグラフが間違っていて、本当は、特に気温は上がってきていないのが正しいらしいというもの。クライメット・ゲート事件というのは、地球気候におけるウォーターゲート事件みたいなもの、ということで、そう呼ばれているらしい。なんだ、本当は地球は温暖化してきてないのか、と思わせる記事だった。
ちょっと不思議なのは、それが本当だとすると結構話題にならなきゃいけないし、COP15会議の関連のニュースにも出てきてよさそうだし、新聞の一面に出てもよさそうである。しかし、今回、唐突に社会的なイベントとの関連もなく、新聞の中ほどのページに、「この人、こう言ってるよ」風に「紹介」されてただけ。うーん、少なくとも中日新聞さんはどういうつもりで記事を載せたのですか?
気になって、伊藤先生の名前やクライメットゲート事件というキーワードでネット検索してみると、どうも、データ自体は嘘ではないらしく、ホッケースティック曲線の論文は間違ってたというのも大方正しそうである。しかし、読んだ記事の著者は、論文の査読の権威の話とか、地球温暖化と政治の絡みとか何とか難しいことを言ってて、よくわからない。というか、読む気がしなかった。
最初、記事を見たときは、こりゃ大変だ、低炭素社会、省エネ、地球温暖化対策とかいって日本や世界の経済活動、技術開発、研究活動に大きな影響を及ぼしている温暖化説が間違ってるとすると、方針の大変換になっちゃうんじゃないの?と思ったわけだが、データが公開されて1年近くなるのに騒がれてないし、新聞の記事の扱いも平凡だし、なんだかまだ定説じゃ無いんじゃないかと思えてきた。それに、気温じゃなくCO2が増えてるのはどうも本当かもしれないし、いづれは本当に温暖化するのかもしれない。一方で、太陽活動が最近活発でなくなってきて寒冷化するかもしれないという話もあるらしい。何がほんとかわからない。
ただ、言えるのは、石油などの資源が枯渇に向かっているのは間違いなかろうから、省エネや自然エネを使う技術をどんどこやってかないとまずいことになるので、結局やってくことは同じなんかなあ、というのが結論。

内田樹先生が、政治に関連して「未来の未知性」と言っておられる。今良かれと思って決めたことも、未来には、何かの要因で、あれは間違ってたと判断されることはよくあり、逆もまたしかりで、その時の社会状況や事件などによって評価はいくらでも変わってしまうもんだという。科学技術については、データに基づくものであって、そこからの判断はこうした言には当たらないだろうと思っていたが、データが必ずしも正しくない(計測方法の誤り、引用データの誤解、大胆なデータ解釈など)ことも往往にしてあり、正しくても、間違ってても、間違ってることを知ってようが知っていまいが、役に立つデータだけを政治に利用し、反対データは無視して相手にしないということもあるらしい。
こんなんでいいのかと思うものの、そうしたずるいことをする主体は具体的にどこに存在するのかわからないし、特定の個人というよりも、どの分野でも、必要な時には同じような構造が決まって発生するのが人間社会の常なのでは、と思ってしまう。しかし、政治的にデータを利用したことで、未来がどうなるかもまた未知であり、真正直に物事を決めていくことだけが(結果的に)より良い道だという保証は無いとも言えて、だから、結局なるようになるってことか。おしまい。
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