直仁の「善き人のための」研究室

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メダル・ウィナーズ・オープン(フィギュアスケート)

冬季五輪、世界選手権等、国際スケート連盟の主要大会でメダルを獲得した者のみが出場を許される世界初の国際競技会。プロアマを問わず、男女シングル6名ずつによるフリープログラムでの個人戦。
ということで先ごろ行われた、メダル・ウィナーズ・オープンをBSチャンネルでやってたので観た。

現役選手の一線から退いた人達なので、正直言って観る前はあまり期待していなかった。
女子は最近まで現役だった、ラウラ・レピスト、サラ・マイヤー、ジョアニー・ロシェット。少し前までやっていたキミー・マイズナー。もう少し前に引退したイリーナ・スルツカヤ。そして、荒川静香さん。ちゃんと採点して順位をつけて、結局は荒川さんが優勝した。
確かに荒川さんは上手だった。現役引退後もプロスケーターとしてショーに出続けていたことは大きく、体の使い方が一段と優雅にすきがなく、「完璧」といってもよいものだった。僕としては、これは綺麗すぎて、優雅すぎて、かえって面白みに欠けるように感じた。これはその人の個性であって、その演技から何を感じるかは人それぞれ。
いたく感動したのは、イリーナ・スルツカヤの演技だった。一昔前のロシア女王。短髪で丸顔の彼女は現役時代から魅力あふれる人だったが、久しぶりに見たその演技の魅力は一層増していたように見えた。笑顔で飛び跳ねるように楽しい演技だった。演技の点数は荒川さんに劣るが、見ていて楽しかったスルツカヤに軍配をあげたい。

そして、もっと面白かったのは男子。最初に滑ったジェフリー・バトルは神がかり的な演技を披露した。バレエダンサーのようなエレガントな体の線と動きと、安定したジャンプには見入ってしまった。フィリップ・キャンデローロは年齢に負けないコミカルな演技で会場を沸かせた。イリヤ・クーリックやアレクセイ・ヤグディンといったかつての金メダリストの演技も円熟味が加わってさすがだった。本田君もそれなりに頑張っていて、トリプルアクセルを意地で決めていた。だけども何といっても桁違いのスケーティングスキルを見せてくれた最年長のカート・ブラウニングを観れたことは幸せだった。年を食うということはこういうことか!という最高のお手本とも言える。彼のスケーティングをもし現役達の大会で採点したら、現状の採点範囲の限界を超えてしまうのではないだろうか。10点満点だとすると20点あげても足りないのではなかろうか。

というわけで現役選手の選手権大会を見るのもわくわくするが、引退後もアイスショーで活躍する年配達の演技は別の意味で心を躍らせてくれるものがあることを改めて認識させてくれる大会だった。
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