直仁の「善き人のための」研究室

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あいちトリエンナーレに、いきなはーれ!


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芸文、こと愛知芸術文化センターの地下2階のフロアに、この巨大な像「サンチャイルド」(ヤノベケンジ作)がある。
あいちトリエンナーレのマスコット人形?と適当に思って横目で通り過ぎていたのだが、今日、納屋橋の会場や芸文の展示場を見て、サンチャイルドのことが少しわかった。


遡れば一年くらい前だろうか。たまたま新聞の書評で知り、五十嵐太郎さんの「被災地を歩きながら考えたこと」という本を読んだ。五十嵐さんは東北大学の建築系の教授でありながら、なぜか、あいちトリエンナーレの芸術監督をやるんだということが書かれていた。へえ~、と思っていたくらいだったが、あいちトリエンナーレのテーマが、「われわれはどこに立っているのか」という問いかけであり、それが震災を意識したものであることは明白だ。五十嵐さんの本を読めば、この芸術祭の方向性が自ずと知れてくる。


サンチャイルドは単なるマスコット人形ではなさそうだ。

芸文の展示を見たらわかった。
彼が着ている黄色い宇宙服のようなものは、放射能防護服である。
ヤノベケンジさんが、チェルノブイリの原発事故で廃墟となった幼稚園に、この黄色い防護服を着て訪れたということが説明されている。胸のカウンターは放射能の数値を現しているのだろうか。
ヤノベさんが幼稚園の廃墟の部屋で散乱した遊び道具の中から、ひとつの人形を取り上げている写真があった。その写真の中に、壁に飾られた黄色い太陽のオブジェがある。これが、サンチャイルドの右手に光っている太陽「サン」である。
さて、このサンは何を意味しているのだろうか?


トリエンナーレは現代アートの展示である。見て「ふーん」と思えたら何か得した気になる。見る人ごとに感じ方は違うのだろう。でも、何か感じさせてくれる展示ばかりだった。なので皆行くがよろしい。

納屋橋会場と芸文で見た作品のいくつかをカメラに収めた。撮影は一部は禁止されているが、多くはOKだった。若い人もスマホでどんどん撮ってた。

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納屋橋会場の建物の外にはみ出している。ヒルトンホテルをバックにボウリングのピンが立っている。
これは動くんです。こんな風に↓




これは原発神社。福島第一原発に神社の屋根をかぶせた。
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津波で流された箪笥やトラックを復元したという作品。融合しつつ、復元しつつ、という何とも言えない複雑な想いにさせる。
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空中に浮かぶ都市。わずかな風に揺られて実に不安定。われわれはどこに立っているのか?
に対するこの方の答えなのか。
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このあと僕は、名古屋フィルの定期演奏会で、ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲と交響詩「海」を楽しんだ。まさに芸術の秋の一日だった。


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