直仁の「善き人のための」研究室

読書、ペーパークラフト、フィギュアスケート、散策などの雑感

ビッグバン宇宙論 読了

ビッグバン宇宙論読み終えた。
印象にのこったこと

1)ビッグバンは、空間の中で何かが爆発したのではなく、空間が爆発した。
  同じく、時間も爆発した。

2)この宇宙に存在する元素の重量比は、
  水素   10000
  ヘリウム  1000
  酸素       2
  炭素       1
  その他      1未満

3)ヘリウム以上の重い元素は、ビッグバンの時に作られたのではなくて、星が一生を終えて爆発するときに作られた。爆発して塵となった重い元素を含む物質が長い間に重力で引き合ってまた集まり星になる。すると星の内部の高温高圧で核融合し、さらに重い元素ができる。我々の太陽は3世代目と言われている。
  「われわれが生きるために、十億、百億、それどころか千億の星が死んでいる。われわれの血の中の鉄、骨の中のカルシウム、呼吸をするたびに肺に満ちる酸素すべては地球が生まれるずっと前に死んだ星たちの炉で作られたものなのだ」   おお、なんということ!

4)ビッグバンモデルの証拠となる初期宇宙の密度のゆらぎの痕跡を宇宙背景放射の中に検出できたのは、ロケットで打ち上げた観測衛星COBEによる。0.001パーセントのゆらぎを検出したのは1991年のこと。

1991年といえば、私が会社に入って6年目。そのころ、そんなニュースがあったかなあ。ビッグバンモデルが立証されたなんていう重大な発表だから、すごい話題になってもよかったのに。なってたかもしれないけれど、気がつかなかったのかなあ。口惜しい。

さて、現在、ビッグバン宇宙論はさらに進化しているらしい。インフレーションモデルとか、ベビーユニバースとか、これらの解説は詳しくない。

いずれにせよ、翻訳者が言っているが、ビッグバンを解説した本は山ほどあるが、サイモン・シンの本書ほど直球で王道の本はないそうだ。ビッグバンという言葉くらいは知ってるよ、という人にはぜひ読んでほしい。面白いから。

さて、本当の面白さはここからだ。宇宙論を他人事として考える限りはここで終わりだ。自分事として考えてみたい。いや、本書を読みながら本当に頭の中で気になり渦巻いていたのはそのことだ。これはいずれ書くことにする。
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