直仁の「善き人のための」研究室

読書、ペーパークラフト、フィギュアスケート、散策などの雑感

自分のための写真と他人のための写真

社内報のアンケートで「夏休みのお勧めスポット」に「八重山諸島の美しいビーチ」と回答したら、次の号で写真を載せたいと連絡があった。自分が写っているものは無いけれど、風景写真はたくさんあるよと答えると、それでよいので2,3枚コメント付きで送ってほしいと頼まれた。

家に帰って波照間島の写真を探すと、2007年のことだった。つい最近のつもりでいたが、もう3年も八重山に行ってないことに違和感すら覚えた。とまれ、よい写真はないか探し始めた。
どの写真も旅行当時の感覚を呼び覚まし、日照りと空気の生暖かさを思い出させた。そうした意味では自分や家族にとってはどの写真もかけがえのないものだが、これを不特定多数が見る社内報に載せるとなると、しっかりした構図と写真の「意味」付けが必要なことに気がついた。八重山の美しいビーチをまさにその言葉のままに表現した写真はなかなか見つからない。もちろん、美しい海面を写した写真はあるが、砂浜と空と場合によっては海水浴客と浜辺の雑草と、さまざまな要素がどのような構図でどのような大きさで写り込んでいるのが最もよいかと考えだすと、よい写真を選び出すことができない。他人のための写真、すなわち、観賞に耐える写真は、適当に撮ったスナップ写真では済まされない感じがしてきた。人が被写体であれば、それがその写真の「意味」であり、風景は付属品に過ぎない。しかし、自分が写っているものが無いので、風景が主体の写真しか提供できない。これは思った以上に難しいことになったとあせる。
波照間のニシバマビーチは小じんまりした美しいビーチだが、ある日、夕焼けが殊に美しかった。オレンジ色から紅色に燃えるように変化し海面に長く尾を引いた情景は素晴らしかった。これを出してもよいが、海の美しさではないし、風力発電の風車の写った夕景も味があるが、これも趣旨が違う(実はUFOが写っているかもしれないと若干疑っているのだが)。
結局、いくつか候補を送って広報室に判断してもらうことにする。
意外と難しいものだ。
波照間 風車の夕景          波照間夕焼け
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