直仁の「善き人のための」研究室

読書、ペーパークラフト、フィギュアスケート、散策などの雑感

上司は同期

同期の上司と一緒に出張した。
彼は博士課程修了して入社、僕は大学卒業で入社。なので、5才違いだ。
彼は部長で、僕は課長のような次長のような立場である。1年前の組織変更でそうなった。
新幹線で隣りに座り何を話したものか。行きは互いに書類を出して仕事。
帰りはずっと話をした。
彼の雑誌を見ながら、iPADで本を読むことの意味に始まり、自殺者の数の増加と原因について、うつ病で自殺した35才の会社員の自殺理由に対する考察、家庭用風力発電や太陽光発電の初期投資と売電と自家使用による損得、鳩山首相の退任の速報(新幹線の掲示板にテロップが流れたのをみて)についての感想、普天間基地問題における抑止力の本当の意味(内田樹氏のブログにあった記事を想定しての問答。なぜか自分のPCからは今アクセスできない。)、僕が夏に計画している宮古島旅行計画の詳細、と実に1時間30分ほど話を続けた。この間、僕の口調は基本はですます調で、ところどころ、タメ口がさし挟まった。
同期として若いころ一緒に遊んだし、同期仲間で飲みに行った。今や話題にもできない色々なことを語り合った。同じ部門にいた4人(学卒、修士卒2名、博士卒)で一週間のドライブ旅行にも行った。その頃は皆タメ口だった。互いの結婚式にも招待された。其の後、仕事場も皆ばらばらになり、会う事も減っていたが、昨年、私と彼は同じ部署になったという次第。それで、どんな話し方がよいのか若干は迷ったが、多くは他の部員もいる職場で話す場面であったから、当然、敬語を使う。それで基本はですます調となった。他のマネージャには時々いらついて命令調に話すことがあるが、僕にはどうも言いにくそうに話す様子の時がある。目が泳ぐ。やっぱりやりにくいのではないだろうか。僕も完璧に仕事をこなしているわけではないので、言いたいことはいろいろあるだろうが、他の人のようには言えないのだろう。今日の新幹線の中で「やりにくくない?」と一言聞いてやろうかとも思ったが、唐突すぎるし、却って明日からの仕事に差し支えるかもしれないと思い、言葉を飲み込んだ。どの道、あと数年も経てばどちらかが異動して離れるだろう。それまでは、僕としては彼の方がやりやすく、上層部からのプレッシャーの盾になってもくれるので、しばらくはこのまま一緒でも構わない。ただし、決して彼を利用しているわけではないし、このままではどちらにとっても宜しくない状況だということもわかっている。僕は彼に反対を述べにくいし、彼も僕を甘やかしがちだ。これは是正しなければならない。それを学んでいる最中だ。
結局、今日の会話は、互いの心の内に踏み込むような話題にならず、世間話の域を出なかった。これは、酒が無かったせいもあろうが、おそらく、今後も変わらないであろう。いい年になり、互いに家庭を持ち、一緒に部下の仕事の責任を抱える立場として大人のつきあいに徹するのが無難ということだろう。
それ以上に彼は幾多の仕事の変遷、経験を経て変わった。少なくとも僕はそう感じる。会社で鍛えられ、人も変わる。それが善いことか悪いことかは別として。かくいう僕自身も変わったと思う。彼も今頃、今日のことを思い返しているだろうか。いや、おそらくそれは無かろう。僕とは違うのだから。
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